創業85年 おらがむら漬で年間約60万個!漬け込んだ伝統の味【京つけもの ニシダや】
今日の夕食、我が家はカレーライス。
”いただきます”というところで、”あっ! 何かが足りない!
アレだ! アレがない!”
そうなんです。
カレーに付き物の「福神漬け」を用意し忘れていたのです。
名わき役の「福神漬け」について、ひも解いてみましょう。
福神漬けの起源
福神漬けの起こりは明治時代までさかのぼります。
明治時代初頭(1885年ごろ)東京、上野の漬物屋「山田屋」(現在の酒悦)の店主・15代 野田清右衛門が10年もの歳月をかけて開発しました。
野田清右衛門はその功績により表彰もされています。
が、この名称が広がることを願って、あえて商標登録は行わなかったとのことです。

※東京の西日暮里の浄光寺に「福神漬発明者野田清右衛門表彰碑」が建立されています。
「福神漬け」と呼ばれるようになった訳
福神漬けから連想されるのは「七福神」ですよね。
☆福神漬けは7種類の野菜が使用されています。
☆上野の漬物屋「酒悦」の近くの不忍池という有名な池があるのですが、そこには七福神の一人、弁財天がまつられているのです。※弁財天
そこで、当時人気の高かった作家 ”梅亭金鵞(ばいていきんが)” により「福神漬け」と名付けられたのです。
節約もできてお金もたまる。
この漬物は「七福神のようだ!」と言われ福神漬けと呼ばれるようになった。
という説もあるよ。
カレーに福神漬けが添えられるのは?
大正時代に日本郵船のヨーロッパ航路客船で料理人がカレーに添えるチャツネのかわりに福神漬けを使ってみたところ、とても大好評だったということです。
※チャツネとはインド料理にはかかせないもので、野菜や果物に香辛料を加えて煮込んだり、漬けたりして作るソース・ペースト状の調味料のことです。
また、一等客船室(ランクが一番上)のお客様にのみ福神漬けが添えられたカレーが出されたそうです。

福神漬け・・手作りしちゃいましょう!
手の込んだ作り方もあると思いますが、わたしの料理はいつも簡単!
そして、アバウトです。
でも、肝心なところは基本に忠実です。
福神漬けも簡単に出来てしまいますよ。
材料・・大根、人参、きゅうり、ごぼう、しょうが、レンコン、なす。
これらの野菜を全部で約550g~600グラムを用意して薄く切ってください。
ごぼうとレンコンはあく抜きするといいですよ。
調味料・・たかのつめ(一本)、昆布(5cm角1枚)、酒・しょうゆ・水(各100CC)、砂糖(50g前後)です。
それぞれの家で好みが違うからね。
甘めが好きだったり、濃い味が好きだったり!
なんのお料理でもそうだけど・・
①調味料を一度煮立たせ約半分ぐらいになったら、野菜を入れ ”さっと” 火を通し(野菜にまんべんなく煮汁をからませてください)火を止めます。
火を通しすぎるとパリパリ感が損なわれてしまいますので ”さっと” が良いと思われます。
②粗熱がとれたら、保存容器に入れて冷蔵庫で保存です。
朝作ったら、夕食には食べられますよ。