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無洗米って洗わなくても本当にイイの? わたし洗いたいんですが・・

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実りの秋。おいしそうな新米が店頭や広告などで目立ってきましたね。

最近は無洗米も多く置かれるようになってきました。

無洗米・・なんとなく避けてきたのですが(だってなんとなく洗いたいんだもの)実際のところはどうなのでしょうか?

※ ”洗う” は間違っていますね。正しくは ”研ぐ(とぐ)” です。

無洗米のこと何も知らないのに、イメージだけが先行してしまっているわたしなのです。

 

まずは玄米・白米から。基本のおさらい・・

玄米を精米すると白米になるんですよね。

では、精米ってどういうことを言うのでしょうか?

収穫した籾(稲の果実・・もみ)から籾殻を取り除いたものが玄米です。

 

 

でも、玄米って茶色い色をしていますね。それは ”米ぬか” なんです。

たけのこを下茹でする時に入れるアレです。ぬか漬けをつくるときのぬか床にもなります。

玄米は白米よりビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富なんですよ。健康食品です。

 

米ぬかはとても栄養豊富です。なんと! ぬかには玄米に含まれている栄養素が9割以上含まれているそうなんです。

玄米そのものでは食べにくくても、3分搗き米・5分搗き米・7分搗き米など、精米の仕方をかえれば玄米の栄養を多少なりとも取り入れることができますよね。

参考:3分搗き米(さんぶつきまい)・・ぬか層を約3割、取り除いたお米のことです。

 

 

玄米を精米することでその表面の ”ぬか” が取れて、白米(精白米)になります。

精白米は、皮がはがれている状態。酸化しやすいので少しずつの購入がいいようです。

また、玄米に比べてビタミンB1が6分の1となっています。

 

 

研ぎ洗いするのはどうして?

 

普通の精白米には ”肌ぬか” という層が残っているのです。米の表面に付いている粘着性の高い”ぬか”が取り除かれていないのですね。

その肌ぬかを洗い流すために、研ぐ必要があるのです。

研がずに炊いたご飯はぬか臭さがあり、炊きあがりにもパサつき感があるようなのです。

 

うさっぴ
うさっぴ
なるほど!お米を研ぐのはそういう訳があったんだね。日本人はお米が大好きだからね。

美味しく食べるコツもちゃぁ~んと心得ているということなんだ!

 

では、無洗米はどういうお米なんだろう?

 

 

無洗米は肌ぬかを取り除いたお米です。

肌ぬかを落とすためにしていた研ぎ洗いの作業は必要がなく、水を加えるだけで炊飯ができるのです。

 

無洗米は肌ぬかがありませんので、精白米に比べると同じ1カップでも正味量が多くなります。水加減は無洗米1カップに付き大さじ1~2杯ほど多めにします。

※無洗米専用のカップでしたら、炊飯器どおりの水加減で炊けるそうですよ。

 

無洗米のメリット

研ぐ必要がないので手間が省けます。忙しい人にはぴったりですね。

研がずに炊けるので、節水にもなるのです。

研がなくていいので栄養の流出がないのです。

無洗米は研ぐ必要がないので研ぎ汁は出ません。

精白米を研いだときの研ぎ汁には、ぬかの成分のリン・窒素などが含まれます。

浄化はむずかしく、水質汚染の原因となります。

無洗米は環境にも優しいのです。

 

無洗米で気になること

水を入れるだけでいいって言っても、やっぱり洗いたいという場合は一度かるくすすいでも良さそうです。

袋に「さっと一度洗ってください」と書いてあるものもあるようですが、肌ぬかは取り除かれているので本当に ”さっと” でいいようです。

水を注ぐと白く濁るのはお米の表面のデンプン質と気泡によるものです。しばらくすると水が澄んできます。そのまま炊飯しても大丈夫だそうです。

もし、不純物が浮いていたらそれは流してくださいね。水を注いだ後は、軽くかき混ぜて気泡を飛ばしてしまうのが上手く炊けるコツですよ。

無洗米の吸水時間は精白米と同様で夏は30分位・冬は1時間位、吸水させた方が美味しく炊けます。

ののか
ののか
今では、精米技術も進歩してこうした無洗米という恩恵にも恵まれるのですね。

お米についてあれこれ思っていたらこんな句を思い出しました。

”実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな”・・詠み人は不明です。

「知識や徳を学び、人間として謙虚な人」に対して使われます。

自分への戒めの意味も込めて座右の銘にしている人も多いと聞きますよ。(^^)/

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