静岡県浜松市にある蜆塚遺跡(しじみづかいせき)は1959年に国の史跡に指定された縄文時代後期~晩期初頭の集落遺跡です。比較的大きな貝塚がある遺跡として有名なところです。
場所は佐鳴湖(さなるこ)の東、約1㎞の三方原台地に位置しています。
20数件の居住跡と30か所ほどの墓が発見されています。そして、この貝塚は約1000年分のものが堆積されています。
佐鳴湖は縄文時代後期あたりから浜名湖と共に海から徐々に切り離されてできた自然湖です。満潮時にわずかの海水が流入してくるため、淡水で生息する魚の他に汽水性の魚も見られる珍しい湖です。
貝塚は日々のゴミとして出る貝殻や他の生活廃棄物を投棄し続けて、堆積した場所のことをいうんだ。だから、土器の破片や魚類や獣の骨なども混在しているんだよ。
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貝塚のある蜆塚遺跡 国の史跡にも指定

蜆塚遺跡からは当時の様子のことが推察されます。
貝塚はその貝殻によって、その中にあったものを保護していたそうです。
蜆塚遺跡のある三方原台地は酸性の土壌であるため、骨や貝殻は腐食していくのですが大量に堆積された貝殻がその保護の役割をしていたということです。
もちろん貝殻自体も長い年月の間には失われてしまいますので、縄文時代の貝塚は現在よりももっと大きいものであったと推測されています。

貝塚の人骨からは当時の人の平均身長は150cmほどであり、寿命は35歳程度であったことがわかるのだそうです。
また、発掘された人骨のほとんどが屈葬であり、犬歯のみが抜歯された頭蓋骨もあるそうです。
また、やじりが刺さった動物の骨も見つかっており縄文人が弓矢で狩りをしていたこともわかります。
そのほか、木の実の皮を剥くのに使ったと思われる ”くぼみ石” も見つかっていることから貝や動物の肉のみではなく木の実なども食料としていたことがわかります。
当時の風習がほんのちょっとだけ、垣間見えますね。
実際の縄文人を目の当たりにすることは出来ませんが、どのような人たちがどんな衣を身にまとい、どんなふうに狩りをして、またどのように調理して食していたのか、その他にもコミュニケーションの取り方とか、家族の在り方とか、想像すればするほど壮大な歴史のロマンを感じてしまいます。
貝塚に残る貝殻の9割以上がヤマトシジミであることから当時の佐鳴湖は太平洋に通じる長い入り江であったと考えられるそうです。また、ハマグリが出土していることから海岸あるいは内湾の入り江に砂浜が広がっていたと思われます。
※ヤマトシジミ・・河川の河口など淡水と海水が入り混じる汽水湖の砂礫底で見られる二枚貝です。
蜆塚遺跡の南側に隣接している浜松市博物館では出土した人骨が身に着けていた勾玉・土器・鉄鏃など、出土品の多くが展示されています。
所在地:静岡県浜松市中区蜆塚4丁目22-1
アクセス:JR浜松駅から遠鉄バス「蜆塚・佐鳴台」行で「博物館」下車、徒歩1分
TEL:053(456)2208
おまけ情報・・浜松市には話題の「乃が美」の高級生食パン専門店が2件ありますよ。
2店とも、蜆塚遺跡からあまり遠くありません。
すぐに売り切れてしまいますが、こちらも見逃せないですよね。
住所:静岡県浜松市西区大平台3-29-1
TEL:053(482)1718
営業時間:11時~19時 ※完売次第終了
定休日:なし(正月除く)
住所:静岡県浜松市中区鍛治町503 松菱通りB-2ビル東棟1F
TEL:053(452)7988
営業時間:11時~19時
定休日:なし(正月除く)
予約受付:店頭と電話予約可
予約可能時間:電話予約⇒11時~19時 店頭予約⇒営業時間中
受取可能時間:11時30分~19時