花の色や形ってどうしてこんなにいろいろあるの?
散歩中に、つい思ったんです。
どうして花の色ってこんなにたくさんあるんだろう?って・・
同じ赤でもさまざまです。
同じ青でもさまざまです。
びっくりします。
色だけではなく形にも花の事情があったんです。
つまりね・・・
花は自分の花粉のところまで蜂などに来てもらって受粉するためにどうしたらいいのか考えたんだね。来てもらうためにはどうしたらいいのかなって。
そこで甘くておいしい蜜を用意したんだよ。
でも、虫さんによっては好みの味も様々です。
そこで特定の虫さんの好みに合わせた蜜の味を用意したんですね。
でも虫さんによってはその蜜まで口まで届かないかもしれません。
そこで花さんもその虫さんが蜜を吸いやすい形になっていったんです。
色もその特定の虫さんの好みの色にしていったんです。
その虫さんの好みの色、形、蜜の味を花は用意しているんです。
そうすることによって自然と受粉できていくんですね。
同じ虫さんが来てくれればその虫さんは確実に同じ種類の花に花粉を届けてくれますものね。
効率よく花粉を届けてもらうために花さんは精一杯考えたのでしょうね。

ところで、虫さんたちは花の色がどのように見えているのでしょうか?
実は、人間と同じような色に見えているわけではありません。
紫外線レンズを通して見ているように見えるそうです。
特定の虫さんたちが見たときに見える花が好みの色になっているかです。
たまたま、人間の目から見てカラフルでステキな色に見えているだけのことだったんです。
花の色や形は人間を喜ばせるものではなく、虫さんを喜ばせるためのものだったんだね。
自然界というのは本当に良くできているんだ。
感心しきりさ・・
些細なことでもそこには知らない真実がまぎれもなく存在しています。
たとえばつつじやユリなどの赤い花はアゲハチョウを引き寄せます。
アゲハチョウのストローのような長い口はつつじやユリのように奥深くにある蜜を吸うことができます。
ヨルガオは夜に咲くことでガを引き寄せて花粉を届けてもらっています。
白く咲くことで夜でも目立つようにしています。
3つの色素で成り立つ花の色 アントシアニン類・カロチン類・フラボン類
アントシアニン類は赤や青。
カロチン類はオレンジや濃い黄色。
フラボン類は薄い黄色の色素を持っています。
でも白や黒という色素は無いんだよ。
白は細胞内の空気が光の反射によって白のように見えます。
黒は細胞内の凹凸からくる影が黒く見えたり、光が透過しない為に黒く見えたりします。

かわいらしい花たちも、生きていくことに精一杯がんばっているんですね。