わかめも昆布も海の中を、ゆらゆらとゆらめいていますね。
姿・形はそっくりです。では、その違いってなんなのでしょうか?
※褐藻類は褐色を示す海藻のことです。(わかめ、こんぶの属するコンブ目・ひじきの属するヒバマタ目など)

わかめや昆布のような海藻ってどんな特徴があるの?

海藻は植物と照らし合わせてみると、葉の部分(葉状部)・茎の部分(茎状部)・根の部分(付着器)があります。地上の植物は土の中にある養分を根から吸収します。でも、海藻は海の中の養分を体全体で吸収しています。
それに、体で水分も吸収するから茎もないんだ。ただ、茎のような似ている部分があるだけなんだ。
わかめ知識
わかめは日本沿岸に広く分布しています。主な産地は三陸地方。ナンブワカメと呼ばれ葉の長いのが特徴です。
また、徳島県鳴門地方が産地のナルトワカメは茎が短く味と香りが良いのだそうです。山陰地方の出雲ワカメは幅が広いのが特徴だとか・・

わかめで忘れてはいけないのが・・めかぶですよね。わかめの根元部分を指します。
栄養価もとても高いです。アルギン酸・フコイダン・ビタミン・脂質・ミネラル(カルシウム、カリウム、マグネシウムなど)が豊富なんです。
水溶性食物繊維のアルギン酸は、海藻のヌメリの中に含まれています。アルギン酸はナトリウムの排泄を促し、高血圧の予防に役立ちます。また、ナトリウムと共に余分なコレステロールも吸着して体外に排出してくれます。
その他、食後の血糖値の急上昇を防ぐなど、さまざまな生活習慣病にも効果があるようです。
フコイダンも水溶性食物繊維です。アルギン酸と同じく海藻のヌメリの中に含まれています。細胞を活性化させるなどの免疫力を高める効果があると言われています。
わかめは低カロリーのうえ食物繊維も豊富。女性にとって見過ごせない食材ですよね。

昆布知識
昆布は寒い地方で獲れます。北海道(約90%)や東北地方ですね。
昆布は深さ5m~7m位のところで光合成をおこなって成長します。(わかめも光合成をおこなっています。)

お馴染みの昆布が勢ぞろいですね。
※参照サイトhttps://kombu.or.jp/power/syurui.html
昆布の中でも最高級品。上品な甘みが高級だしとして特に関西地方では人気のだし昆布です。鍋物に適しています。
また、肉厚なので佃煮にも向いています。
真昆布とならぶ昆布の最高級品。非常に濃厚なだしがとれます。煮物や鍋物のだしに適しています。関東方面で人気のだし昆布です。
真昆布・羅臼昆布に続く高級品。味も濃く、香りも高く澄んだ上品なだしが取れます。お吸い物や鍋物、湯豆腐などに適しています。京都の懐石料理に好んで利用されているようです。
加工品としては肉質が硬く、削っても変色しないため高級おぼろ、とろろ昆布として利用されています。
早く柔らかくなるので、煮物の具材や昆布巻きに適しています。味も良いのでだし昆布にも向いています。
葉は幅6~18cm。長さは最大20mに達するものもあるそうです。名前の通りですね。うまみは少ないので、だしをとるのには向いていません。
柔らかくなるので昆布巻きなどにすると良いそうです。
そうそう、一年目の昆布は成長した後一度は枯れてしまうそうなんですよ。残った根元の部分からふたたび成長を始めていくのだそうです。二年目の昆布は厚みのある昆布でわたしたちが食するのはこの二年目の昆布だということなんです。
わかめも昆布も美容には欠かせません。食卓にのぼるように、意識して取り入れていきたいな!