浜納豆・・糸引き納豆とは違う、ちょっとお味噌に似ている味の納豆です。そのまま食べても、調味料として使ってもいいですね。
浜松市にある大福寺・法林寺でも製造されている納豆です。(大福時納豆・法林寺納豆とも呼ばれます。)
浜納豆のそもそも・・
浜納豆は麹菌が使われていて、別名「塩辛納豆」「寺納豆」とも呼ばれています。

※まさしくこれが浜納豆。ちょっと想像外でしょうか?
糸引き納豆のようにネバネバしていないのです。
この寺納豆の歴史は糸引き納豆よりかなり古いそうです。
中国から豆鼓(とうち、とうし)・唐納豆として伝えられたのが1400年以上も前。そして浜松のお寺で作られるようになったのが400年~600年前と言われているそうです。
※浜納豆ご紹介サイト・・ヤマヤ醤油
※豆鼓(本来の字は豆豉)について
蒸した大豆に麹菌を加えて発酵させ、塩漬けして水分を減らして出来た調味料です。
浜納豆と同じくアミノ酸などの ”うまみ成分” がたっぷりです。
豆鼓は塩味も強いので刻んだ豆鼓を炒め物になどにパラッ!と加えるのがコツですよ。
香りを引き立たせたいときは初めに投入してじっくり炒める。
風味を引き立たせたいときは最後にさっと炒める。
こんな使い方が良いそうです。
浜納豆とならんで寺納豆と呼ばれる納豆
寺納豆と呼ばれる納豆は浜納豆だけではないのです。中国より伝来した塩辛納豆を寺院内で製造したことからこのように名付けられています。
〇浜納豆・・・・浜松市で製造される「大福寺」「法林寺」の塩辛納豆
〇大徳寺納豆・・京都市北区紫野「大徳寺」門前で生産される塩辛納豆
〇一休寺納豆・・京田辺市薪「稠恩庵・一休寺」の塩辛納豆
〇天龍寺納豆・・京都市右京区嵯峨「天龍寺」の塩辛納豆
〇浄福寺納豆・・奈良の「浄福寺」の塩辛納豆

寺納豆の栄養価
寺納豆は高い栄養価があります。
カリウム・カルシウム・リン・ナトリウム・食物繊維・タンパク質・ビタミンB2・亜鉛・鉄です。
この中で注意したいものはナトリウムです。塩辛納豆とも呼ばれていますので、塩分の摂りすぎにならないように気を付けたいですね。
※厚生労働省による「日本人の食事摂取基準」(2015年度版)によりますと、男性は8g未満。女性は7g未満ということです。