ホ~ホケキョ、ケキョ、ケキョ・・こんなさえずりが聞こえてきたらもう春。うぐいすの鳴き声ですね。
うぐいすの別名は春告鳥、春のおとずれそのものです。
うぐいすってどんな生態?
うぐいすはなかなか警戒心が強く、声が聞こえても姿が見えないことが多いです。探しても見つからないわけでした。

うぐいすは雑食です。夏場は小型の昆虫・幼虫・クモ類を食します。冬場は食物の種子や木の実などを食します。
繁殖期(初夏)にはホ~ホケキョ ケキョケキョと鳴きますが、これにも意味があるんですよ。(鳴くのはオスです。)
この鳴き声はメスに縄張り内の安全を伝えるものです。ケキョケキョは外敵への威嚇の意味があります。メスはこの声が聞こえると自身の安全・巣やヒナの安全のために身をひそめます。連係プレーですね。
普段のオス、メスのコミュニケーションの鳴き方は”チッチッチ” という地鳴きで行います。
うぐいすの形態って?
うぐいすはなかなか姿を見つけることが難しいですね。体長はオスが16cm メスが14cm です。スズメぐらいですね。想像しやすいです。
体色は背中がオリーブ褐色、腹面は白色です。ウグイス餅のような色ではなく、ちょっと地味目ですね。鳥はオスの方がきれいな色めの場合が多いですが、うぐいすは雌雄同色です。

うぐいすの別名って、たくさんあるんです。
うぐいすの別名は”春告鳥”と思っていました。ところが調べてみますと意外なことに多くの異名を持つことを知りました。
いくつかご紹介します。
春鳥(ハルドリ)・歌詠鳥(ウタヨミドリ)・匂鳥(ニオイドリ)・人来鳥(ヒトクドリ)・百千鳥(モモチドリ)・報春鳥(ホウシュンドリ)・金衣公子(キンイコウシ)などなどです。
どうしてこんなにたくさんの異名を持つのでしょうか? まだまだうぐいすには秘密がありそうです。
うぐいす餅は早春のお菓子です。その由来・・
1580年代の頃です。大和郡山(現在の奈良県大和郡山市)の郡山城の城主であった豊臣秀長が茶会に兄の豊臣秀吉を招くときのことです。
茶会に出すための「珍菓」を作るように命じられた御用菓子司の菊屋治兵衛が献上した菓子がうぐいす餅だったのです。この菓子をうぐいす餅と命名したのは豊臣秀吉だったのです。

当時のうぐいす餅もこんなにおいしそうだったのでしょうか。
秀吉はこの菓子を大いに気に入ったということです。