先日、新聞を読んでいたら ん? と目が止まりました。それは「ミミズのこえ」でした。ミミズって鳴くの? 疑問に感じたのでその記事を読みすすめるとどうやらミミズは ”ジーッ ジーッ” と鳴くらしい・・・
近くにいた知人にたずねてみると、「そうだよ!ミミズは鳴くんだよ」と。
そこで好奇心がフツフツと湧き出てきたので調べてみました。

結論・・「ミミズには発声器官が無いため鳴くことはない」でした。
では、よく言う「ジーッジーッというのはミミズのこえ」、というのは?
それは、ケラという虫の声です。
なぜそれが「ミミズのこえ」、などという話になったのでしょうか?
秋の夜更けにじめじめした土の中から聞こえてくる声・・ それはなんだろうと確かめようとしたところ必ずといっていいほど出てきたのがミミズだったのです。
そのため「ジーッジーッ」というのはミミズのこえ。と言われるようになったわけです。
また、ミミズは発声器官が無いだけではなく呼吸器官もありません。
表皮呼吸をしています。
ちなみに「ミミズ鳴く」は俳句の秋の季語です。
ミミズ豆知識
※よく見かけるミミズはシマミミズ・フトミミズといわれ10㎝ほどの長さですが、日本国内で生息してるハッタミミズはなんと60㎝にもなるようです。
また、世界に目を向けるとオーストラリアには3.5mにもなる巨大なミミズもいるそうです。
何の世界でも上には上がいるものですね。
※食用のミミズを貴重なたんぱく源として食する一方で良薬として用いる国もあるそうです。またこれも世界様々です。
※名前の由来 ミミズは目が見えないことから「目不見」メミズ⇒ミミズ と言われるようになったのが最も知られている由来です。
また、ミミズは土の中にいるため日を見ることがなく「日見ず」ヒミズ⇒ミミズ と言われるようになったと言う説もあります。
※体温調節もできないミミズは雨水たっぷりの土の中では呼吸ができないばかりか暑い日差しで土が熱せらると苦しくなって地上に這い出てきます。
逃げ場を失ったミミズはアスファルトの上を逃げ回っているうちに息絶えてしまうのです。道路の上で干からびてしまっているのがそのミミズです。
※古くは平安時代の書物に「ミミズ」の記載があります。
ミミズは土の中の微生物を食べ、糞をし、土壌を豊かにしてくれます。
古来から田畑を耕してきた日本人。
そのころからミミズは人間にとって大切なものだったのかもしれません。
